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NEW VISION WEB版 vol.03
vol.3[掲載内容]
『理事長からの手紙』
 イプラス脳力開発トレーニング協会 会長 志賀 一雅[ CLICK ]

『学校で実施されているイプラストレーニング』
 対談 志賀 一雅 × 稲垣 純一[ CLICK ]


『イプラス実践の記録』~ 競艇選手編 ~
 村田孝雄選手[ CLICK ]


『自分を知り世界を知るビジョントレーニング』
 児玉光雄連載 第三回[ CLICK ]


『ジムレポート』イプラスジム福岡[ CLICK ]

『イプラス体験記』[ CLICK ]


 理事長からの手紙
 「これからは心の時代」といわれて久しくなります。私が脳波の研究を始めたときすでにそう言われていましたから、もう三〇年も経過したことになります。でも、現代の社会システムで、「心」を配慮したものがあるでしょうか。癒しの空間や方法はありますが、対処療法のようなもので、根本的な対策ではありません。
 経済成長が華やかなときは、仕事が忙しくて「心」に構っていられなかった。経済が鈍化したいまは、その建て直しが急務で「心」を犠牲にせざるを得ない。その結果、「心」が原因の病気やトラブルが多発しています。ストレス解消グッズが氾濫しているの志賀一雅 ご挨拶もその現れです。
「心」の働きを「脳」の働きに置き換えることには異論があるかも知れませんが、抽象的な論議より、「脳」を具体的に鍛えることで、問題を根本のところから解決しようと提案しているのがイプラスジムの活動です。
 ところで、ひとの「脳」には、どのような環境にも順応できる素晴しい機能がありますが、同時により満足に生きようとする働きも宿命的に備えられています。ですから、何をするにしても結果に満足できなければ疲労やストレスが溜まり、意欲が減退してしまいます。どんなに辛く大変なことでも、やることに満足できれば、疲れず、辛くなく、意欲的になれます。失敗したり、騙された場合、もちろん反省は大切ですが、今後は繰り返さないように気をつけることにして、「いい経験をした」「いい勉強になった」と、満足感に浸ることが「脳」を上手に働かせる秘訣なのです。
そうは言っても、性格や性分があって簡単にはできませんから、「よかった」「ありがとう」と思う練習をしてください。毎日いいことばかりならこのような練習は不要ですが、いいことがないときは、せめて心の中で満足感に浸る練習をしましょう。でも、本当にいいことがないのでしょうか。いいことがあるのに気がつかないか、いいことを見つける力が弱いのではありませんか。
イプラスのメンタルトレーニングは、期待感や満足感を高める練習をします。その結果、身の周りにいいことがたくさんあることに気づきます。そして心から「よかった」「ありがとう」と思えるようになるのです。まさに、思い通りの人生ではありませんか。


イプラス脳力開発トレーニング協会 会長
志賀 一雅
 対談 志賀一雅 × 稲垣純一 「学校で実施されているイプラストレーニング」
FM沖縄放送「市民の広場」にて、沖縄KBC学園の稲垣校長と志賀先生、イプラスジム・島袋トレーナとの鼎談が4月17日に放送されました。
「脳力」のこと、学園の生徒さんの成果など、「癒しの島・沖縄」から、先生方のお話をお届けします。
 見晴らしのいいFMスタジオ
稲垣 今日のテーマは「脳力」。人間の脳のお話をします。お客様は脳力開発研究所の志賀一雅所長と、沖縄で活動されておられるイプラスジム公認トレーナー島袋松秀さんのお二人です。おはようございます。
二人 おはようございます。
稲垣 志賀先生にはちょくちょく沖縄に来ていただいて、KBC学園の生徒にたくさんお話をして頂いています。沖縄は何回目になりますか?
志賀 回数はわかりませんが、かなり参りました。今日は、とりわけ天気がよくて気持ちがいいですね。
稲垣 今日は、久しぶりの晴天ですが、中国から黄砂がきているようですね。ここから見えるのは、正面が琉球大学の塔、右が太平洋。その真中に浮かんでいるのが久高島。沖縄の心のふるさとで、琉球発祥の地といわれています。歴代の琉球の王様も、国の発展を願い久高島へ向かって平和を祈ったそうです。左は東シナ海になります。中国は望遠鏡でもみえません。どうして見えないのでしょうね。やはり地球は丸いから水平線の向こうに隠れているのでしょうか。
島袋 黄砂は届いていますが(笑)。
 脳はコンピューター
稲垣 志賀先生は、脳波の研究をされていらっしゃいますが、もともとのご専門は半導体の技術開発でしょう? それをお辞めになって、なぜ脳の研究をなさるように?
志賀 はい。脳は、コンピュータの心臓CPUとそっくりの働きをしています。これは当たり前の話で、コンピュータの発明は、脳の働きの一部を機械に置き換えたものですから・・・。
稲垣 人工頭脳と言いますよね。
児玉 初めは、当たらないので「お父さんやめたい」と言っていたそうです。それでもその練習を続けさせていたお父さんが、ある時さくら選手に「やめるか」って聞いたら、
志賀 ええ。初めは計算するだけでしたが、メモリーや比較機能をつけて、すごく進化しました。これだけコンピュータが進化しても人間の脳は進化しません。そこで、コンピュータをお手本にして、自分の脳を、もっとうまく使おうという観点から脳の研究を始めました。
稲垣 なるほどそうですか。今、脳波のα波のことや「脳力」を高めるためのトレーニング方法を研究され、広めていらっしゃいますよね。島袋さんは、それを地元沖縄で広めてらっしゃるということですか?
島袋 はい、そうです。先生が構築されたプログラムを、私はトレーナーとして、一般の方やKBC学園の生徒さんにお伝えしています。
稲垣 島袋さんには非常勤講師として、いまKBC学園のクラスで指導して頂いています。島袋さんはいつ志賀先生の脳力開発に出会ったのですか?
志賀 お父さん、つまり指導者の力量が問われるわけですね。
島袋 私はもともと(株)七田チャイルドアカデミーという会社におりまして、そこで「0歳児からの脳力開発」に携わっておりました。そして「グループ会社で成人の方に向けての脳力開発を!」というお話があった際に、志賀先生が顧問としてご参加され、同時に私も、先生のお考えとお人柄に惹かれて「イプラスプロジェクト」に参加させていただき、現在に至っております。
稲垣 そうですか。ではこれからお二人に、脳の働きをどうやって高めるのかというお話をお伺いしましょう。
 「脳力」という考え方
稲垣 昨日は、KBC学園でご講演いただきありがとうございました。残念ながら私は同席できなかったんですが、どのようなお話でしたか。
志賀 島袋さんが「脳力開発」の授業を担当されていますので、その目的と内容、期待される効果をお伝えしました。
志賀 なるほど。
稲垣 脳みその「脳力」。この字をみて、何だろうと思う人もいたでしょうね。
志賀 「体力」なら分かりますが「脳力」ですから、とまどいもあるでしょうね。でも興味を持っていただけたようで、簡単な練習をしたら皆さん熱心にやってくれました。
稲垣 そうですか。現在は競争社会であり、さらに複雑な社会でもありますから、頭のよく働く人が、思いのままの人生になり豊かにもなる。でもこの脳力には限界があると思うかも知れない。自分の周りの人を見て、だいたいこの程度かなと(笑)半ばあきらめている人も・・・。そこで「脳」の力を高める方法があるならば魅力を感じるでしょうね。
志賀 これまで頭の働きは、記憶力や判断力で評価されました。でも病気やけがをしたのでは意味がありません。最近は「生活習慣病」と言う訳の分からない病気が多くなりました。病原菌ではなく、精神的なストレスが原因で脳の働きが不具合になります。脳には健康を維持する力がありますからね。
 健康を維持しストレスを克服する
稲垣 そうか!必要以上に食べてしまうのは、脳が指令しているわけですね?
志賀 そうです。肥満は脳の摂食中枢から出る信号に基づく結果です。なぜ「食べる」という信号が出るのか、それは脳の働きの不具合からなんです。
稲垣 なるほど。そうすると、肥満は脳の問題なんですね。
志賀 はい。それから風邪をひきやすい方、けがをしやすい方、これらも脳の働きに問題があります。そこで脳の働きをよくしようというのが「脳力開発」です。その結果として、体重や体型が理想の状態になり、病気やけがをしにくい体質になります。
稲垣 それは、免疫など脳が指令を出しているからなのですか?
志賀 そうですね。もともと免疫力はありますが、生活環境によるストレスでゆがめられていますから、それを整えれば、健康で幸せな人生を送れるという考え方です。
稲垣 最近はストレス社会だと言いますね。病気や社会問題などストレスが原因でいろんな問題が起きています。沖縄には「癒しの島」があって、ストレス解消のためにたくさん人が集まります。そういった単にストレスを取り除くだけでなく、脳の力を高めることで、ストレスに対してもう一歩踏み込まれているのですね。
志賀 はい。溜まったストレスをいかに解消しても、同じ生活環境で同じ考え方で過ごせば、またストレスが溜まりますよね。そこで環境は変えないで、ストレスに対する耐性を強めよう。どんなに辛く大変なことでも、元気に立ち向かえるような力を培おう、というのが「脳力開発」の基本的な考えです。
 「脳力開発」の成果
稲垣 奥が深いですね。具体的には、脳力を高めるトレーニングで、どんな効果が期待できますか。いわゆる「頭」はよくなりますか?
志賀 端的に言えば「学習効率」がよくなります。さらに、どのような状況でも実力が発揮できるようになります。ただし、どんな状況でも明るく肯定的な意識が必要です。「プラス思考」ですね。性格や性分があり、簡単ではありませんから、メンタルトレーニング、つまり思い方の練習をします。
稲垣 なるほどね。先生のプログラムを、一昨年から私どもは導入させて頂いています。学生に「授業はどうだい」と聞くと、「集中力がでる」「勉強の効率があがる」などと言います。「資格の取得率が上がった」という担任の先生からの報告を受けています。
志賀 それはとてもうれしいですね。
稲垣 「能率よく勉強できるようになる」ということは、同じ脳みそでも働きが合理的になったというんでしょうか。前向きになったという印象を私は持ちました。
志賀 ハードウェアとしての脳は変わりませんが組み込まれるソフトウェア、つまり考え方が変わる。その結果として「集中力が高まり効率がよくなる」という成果が得られます。
稲垣 島袋トレーナー、これまで教えてこられて、学生からほかにどんな反応がありましたか。
島袋 そうですね。私もびっくりしましたが、「朝起きるのが楽になった」「遅刻が少なくなった」「体調がよくなった」と言う生徒さんが大勢います。
稲垣 え?朝起きるのが楽になったのですか?そうしますと、学校の授業として1~2時間を割いてメンタルトレーニングにあてると、他の時間の使い方もよくなるということですよね。
志賀 脳の働きがよくなりますから、実は1時間もいりません。10分位の練習で十分です。ただ、なぜこのような練習をするのかを説明するための時間は必要ですが。
稲垣 なるほど、納得してトレーニングを実行しないと、同じことをしても効果がないということですね。さて、具体的に脳の力を高めるエクササイズの種類はたくさんあるのですか?
志賀 いろいろありますが、私たちはビジョントレーニング、メンタルトレーニング、右脳開発トレーニングの三つを基本としています。
稲垣 まず、ビジョントレーニングとはどういったものなのでしょうか?
 ビジョントレーニングとは?
志賀 これは、目で見たものが何であるかを認識する力を高めるものです。視力ではなく、「視覚」を高める練習。目は、早く動くものを認識する力や視野が広いことも大切です。視野が広いと、「見え方」が変わり「見方」が変わります。「見方」が変わると「考え方」が変わる。結果として、非常に広い視野にたって考えられるようになるのですね。
稲垣 「もっと視野を広げなさい」というのは、本当に目と関係しているのですね。変な例えですが、交通事故で「なぜぶつけたの。寝ていたの」と聞くと、「いや起きていて、見ていたけれど、見えていなかった」そういう場合もありますよね。
島袋 お年よりがそうですね。視野が狭いために車が来るのがわからなくて飛び出してしまう。
稲垣 なるほど、眼球の運動や焦点合わせなどで、見ているものと見えているものが同じになるということですね。では、二つ目のメンタルトレーニングは?
 ビジョントレーニングとは?
志賀 これは文字通り、思い方の練習です。どう思うかは、「おれの勝手だ」「私の自由よ」と言われそうですが、思い方によって脳の状態はものすごく変わります。当然ながら、脳から出る信号も変わりますから、体の状態とか動作・行動まで変わります。
稲垣 先生はよく、「α波」ということをおっしゃっていますけれども、その「α波」というのは、リラックスした時にでる脳波でよいのですか?
志賀 一般にはそう言われていますが、実は集中しているときに観察される脳波です。ですから緊張していても出ますし、リラックスしていても出ないことがあります。α波は、電気的に共鳴した振動波で、たくさんの神経回路が電気的に共鳴しているわけです。
稲垣 私の脳には電池を入れてないですけれどもね(笑)。電池がなくても、電気で動く。すごいですね(笑)。日ごろからα波をたくさんでるような練習を積んでおけば、いざというときに力が出せるということですね。これは、勉強ができるだけではなく、運動もできるようになるのですね。
志賀 はい、そうです。
稲垣 三つ目の右脳開発トレーニングも教えてください。
 右脳開発とは?
志賀 ご存知のように、脳は左右二つに分かれていて、それぞれ相補的な働きをしています。詳細は不明な点が多いのですが、左脳には意識中枢があり、言語情報処理・論理的な思考をつかさどっています。右脳はリズムやイメージなどの非言語情報処理、感性といいますか、非論理的な情報処理を行っていると考えられ、勘や創造力などは右脳の働きだとされています。ですから適切な判断や創造性を発揮するには右脳の力が大切なのです。
稲垣 片方あればいいというものではないのですね。左脳だけ発達して、右脳が萎縮してしまいますと、真直ぐに歩こうと思っても左に傾いてしまうかな(笑)。
志賀 (笑)運動連合野がバランスを調整するのでそれはないでしょうね。でも、物の考え方が偏りますね。
稲垣 ああっ!! なるほど。
志賀 男性は左右の脳をつなぐ脳梁が細くて偏りやすい。女性は脳梁が太くて左右の脳がバランスよく動いていることが最近の研究でわかりました。
稲垣 えっ!こりゃ、男性としてはまずいなー(笑)。
志賀 そういう目でみるとノーベル賞を受賞する科学者は、女性より男性の方が多いですよね。左脳に偏っている。画家や音楽家は右脳に偏って、やはり男性の方が多い。その点女性は偏らずにバランスがいい。
稲垣 右脳に偏った女性もいませんか。「私そんなこと聞いても分からない」「私は愛に生きる女よ」と。
志賀 それはカムフラージュですよ。
稲垣 カムフラージュ!?
志賀 分かっているんです。
稲垣 そうか(ため息)。
志賀 まにうけるとやられますよ(笑)。
稲垣 女性は侮れませんね。
志賀 聞いていないようでも、きちんと論理的に理解している。「話を聞かない男」は本当ですが「地図を読めない女」は嘘でしょ。女性を侮るとひどい目にあいますよ。男性は専門職、女性は総合職の方が、脳の構造から見たら向いていますね。
稲垣 なるほど、改めて僕は勉強したくなりました。KBC学園は専門学校でございますので、卒業したら確実に就職できることを最大の目標に置いています。大事なのは体の健康と心の康、もうひとつお財布の健康だと考えています。体と心とお財布が健康でないと、後の二つも悪くなってしまいますしね。学生には体の健康は学校ではどうしようもありませんから、心の健康と、きちんと就職して生活できるお財布の健康を身につければ、必ずみんな幸せになると考えています。そういう意味で、先生のご研究成果を大いに取り入れて、学校を運営していきたいと改めて思いました。
ありがとうございました。
二人 ありがとうございました。
 プロスポーツ選手・イプラストレーニング実践の記録 -競艇選手編-

今回は、競艇選手の村田さんと夫人にインタビューをさせていただきました。
担当トレーナーから「お二人で楽しみながらトレーニングをしているからこそよい効果がでている」と評される村田ご夫妻に、競艇のこと、トレーニングの成果などのお話をお伺いしました。

 運命の競艇選手になるまで

競艇を知ったきっかけは?

村田 友人に競艇に連れて行ってもらい、走っているボートを見て、「気持ちよさそうだな」と思ったのが競艇との出会いです。

それはおいくつぐらいの時ですか?

村田 20歳ぐらいですね。社会人2年目だったかと。僕は、一度社会人を経験してから、この世界に入りましたので。

仕事をやめて選手になろうと思ったきっかけは何ですか?

村田 単純に「あっ、僕にもできそう」と思ったんです(笑)。

普通の人はできないでしょうけれども、そう思ったというところが運命でしょうね。

 知られざる競艇の世界

レースはどのように行われるのですか?

村田 レースは基本、5日間が3回で月に15日出場するシステムです。1日に1~2回のレースに出ます。

競艇選手は、レースが始まると外出の規制もあると聞いたのですが?

村田 私たちは、レース開催の前日に入ります。次の日からがレースウィークです。その間は、宿舎とレース場の間を行ったり来たりの缶詰状態になります。

自宅には戻れないんですか?

村田 音信不通になります(笑)

自宅に帰って、リラックスするということができない状況でのレースは、メンタル的に厳しいですが、生活のペースが普通の方と違うので、オンとオフの切り替えが大変そうですね?

村田 そうですね、レースのためのオフを過ごします。レースウィークは、一生懸命レースをして、オフは、疲れを取って、気分転換と体力維持を心がけています。それと同時に次のレースの準備に入るといった感じです。

なるほど。そんな特殊なシステムの中で、一流選手に共通の特徴などはありますか?

村田 レースは50人が参加するんですけれども、やはりいろいろな人がいるので、その中で影響されないで自分のペースを維持する人が強いですね。

 選手としての変化

イプラスは何でお知りになったんですか?

村田 TVの「ナイナイサイズ」で知りました。15年ほど前に志賀先生のSRPセミナーに参加したこともあったので・・・やってみようと思いました。

そうだったんですか。イプラスでどういう結果を得たいと思われましたか?

村田 まず、喜怒哀楽が激しいので、レースのときに、安定した冷静な状況で臨めるようになりたいと思いました。

レッスンをしてから、どんな変化がありました?

村田 入会して、半年と少しなんですが、心の状態よりも、トレーニングをすることで、体の中が若返ってきているように感じます。反応がどんどんよくなってきているんです(笑)。これからは、体の反応に加えて、精神的な切り替えもできるようになればいいなと思っています。

競艇をしていて具体的にトレーニングが役に立ったということはありますか?

村田 競艇で一番重要なのは、スタートなんです。風の向き、気温の1・2度の変化、湿度や気圧の状態、水の流れなど、自然相手の部分があります。なので、自然や周りの状況を感じる力が非常に大切です。それを感じる力が、ここに通うようになって上がったと思います。他にも、自分と相手だけしか見えてなかったのが、周りの人の動きまで感じるようになりました。視野が広がったのではないかと思います。

感覚を研ぎ澄ます力がついたんでしょうか?

村田 そうですね。以前ぼんやりしていた部分が、敏感になりました。集中力がついたのだと思います。

競技をされていると極度の緊張が定期的にあるわけですが、本番に強くなるメンタルトレーニングは意識されておられますか?

村田 メンタルトレーニングは重要だと考えています。レースのときに自分の状態を一番よい状態に持っていくために、「今日はいいことあった」と気持ちよく寝て、「今日はいいことあるぞ」と起きて、頭をすっきりさせると、体も疲れが残らずいい状態になります。こういったわかっていたようで、わかっていなかったことをイプラスに来て、具体的に「こうすると効果がある」と学び、頭と体で理解することができました。また、メンタルトレーニングをすることで、ただレースに臨むだけでなく、レースに入ってから終わるまでのプランを総合的に見られるようになりましたね。

 家庭人としての変化

物事の見方や感じ方が変わってきたということですかね?

村田 はい、普段の生活や行動でもジムで学んだことが生かされているように思います。妻との会話で、少しけんかっぽくなっても「いけない、いけない」とやめたりね(笑)。

(笑)それは大事ですよね。

夫人 やはりけんかするのはよくないんですよね。いろいろと(笑)。
村田 いい意味で流せるようになったんです。

奥さんから見て、村田選手の変わったと感じるところはありますか?

夫人 実際のレース中のことはわからないんですが、心の余裕がでてきたように思います。それと、オフのリラクゼーションの1つとしてトレーニングが役立っていると感じます。

奥さん自身は、このトレーニングをして成果はありますか?

夫人 トレーニングをすると脳がスカッとしますね。眼球運動を意識しているせいか、見過ごしていたものに気付くことが増えました。家でもリラックスの切り替えがスムーズにできるように、トレーニングを日常生活で定着させたいと思っています。

イプラスでは、道具を使わなくてもできるトレーニングがありますので、その情報をご夫婦が共通して持っておられるのはいいことですね。

村田 そうですね。情報を共有していることで、さらによい関係を築けるようになったのではないかと思います。

 これから

今後の具体的な目標は何ですか?

村田 現在、A2級なのですが、目標は、A1級になることですね。いろいろな要素が揃わないとA1級にはなれないんです。

A1級になるということは、かなり狭い門なんですね?

村田 そうですね。前にA1級だったことがあるんですけれど、階級を行ったり、来たりではダメなんですね。常にA1級に位置するというのが一番の目標です。ジムに通い始めてから成績が上向いてきているので、A1級に復活して、「SG」レースに出たいですね。あと、体力、気力を充実させて、55歳くらいまでボートに乗り続けたいです。

 メッセージ

イプラス会員さんへメッセージをお願いします。

村田 トレーニングで得たノウハウをレースに生かして、A1級という目標を絶対に達成しますので応援お願いします。

奥様からも何かありますか?

夫人 競艇の世界はわかりにくいと思いますが、競艇場に足を運んで頂いて、瞬時の判断力など、競艇のおもしろさを感じていただけるとうれしいです。

競艇の世界を全く知らなかったのですが、お話をお伺いして興味を持ちました。競艇を見に行ってみたくなりました。

村田 是非、お越しください。

本日はありがとうございました。

二人 ありがとうございました。

村田孝雄(むらたたかお)選手プロフィール
生年月日:S38/11/04
出身地:埼玉
登録期:57期
級別:A2級(2005年8月現在)

 競艇ちょっぴりマメ知識

競艇選手は、勝率などによって、A1級、A2級、B1級、B2級とランクが分かれている。 登録選手は全部で約1500人。 A1級には、全体の20%・約300人ほどしかなれない。
競艇は「グレード制」というレース体系を持ち、上位のレースほどレベル・賞金が上がる。グレード制は「SG」「GⅠ」「GⅡ」「GⅢ」「一般競走」の5段階。「SG」「GⅠ」レースには、A1級選手しか出場できない。
競艇ボートのエンジンは、抽選で決まり、悪いエンジンに当たった選手は自ら整備・調整しなければならない。
取材協力:イプラスジム熊谷

 人生を成功させる奇跡のテクニック 4回連載 児玉光雄 第3回
児玉光雄
京都大学工学部金属冶金科入学。 住友電気工業(株)入社。研究開発本部に所属。 カリフォルニア大学ロスアンジェルス校大学院材質工学科に入学。 同校工学修士号取得。 住友電気工業(株)を退社。 米国オリンピック委員会スポーツ科学部門の客員スタッフとしてスポーツ科学を研究。 鹿屋体育大学助教授に就任。 専門は臨床スポーツ心理学、体育方法学。 日本体育学会会員。 日本スポーツ心理学会会員。 右脳活性プログラムのトレーナーとして多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。 自ら名付けた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力している。

 第3回 プラス思考を貫けば必ず良い方向に

「プラス思考」こそ、人生を成功に導く強力な武器です。その気になれば、誰でもマスターできるのです。たとえば私が直接指導しているプロスポーツ選手にプラス思考を実感として感じてもらうイメージトレーニングを紹介しましょう。
 まず、テーブルの上に小さな手鏡を置き目を閉じてゆっくりとしたリズムで深呼吸しましょう。そして自分が体験した最高の瞬間を頭の中に描いてみましょう。同時に、思い切り明るい表情をつくってみましょう。そこで手鏡を手にもって目を開け、あなたの顔をのぞいてみましょう。きっと幸福に満ちた表情をしていることがわかるでしょう。その素晴らしい表情をしっかりと顔の筋肉に記憶させればいいのです。
 次に、同じように深呼吸した後、過去に身の回りに起きた悲しかった出来事を思い浮かべてみましょう。同じように手鏡を顔の前に差し出した状態で目を開けてみましょう。きっとあなたは悲しそうな、不機嫌な表情をしているはずです。
 ここからがこの実験のハイライトです。もう一度あなたの過去に起きた最悪のシーンを思い浮かべてみましょう。そのシーンを脳裏に描きながら、最初にあなたが示した最高の笑顔を表してみましょう。 すると不思議なことにその「不自然な笑顔」があなたが描いた最悪の状況を「別にたいしたことではない」と楽観的に捉えさせてくれることに気づくはずです。
 この実験から人生における大切なことが学べます。つまり「あなたの目の前に良くない状況が存在しても、捉え方をうまくコントロールして好ましい外面をつくることができればあなたの内面の心理的状況を改善してくれるのです。
 生理学の実験でも、人間は「悲しいから涙が出る」のではなく、「涙がでるから悲しくなる」ことが判明しています。確かに、涙が出るという生理的な現象のきっかけを最初につくったのは悲しい出来事かもしれません。ただし、それ以降の悲しみを増幅させているのは、もはや起こった悲劇にあるのではなく、「涙が出る」という生理的現象そのものなのです。私たちはこの事実を知る必要があります。
 どんな困難が身の回りに起きてもいても、いつも明るい表情を絶やさない人がいます。一方良いことが起こっているにもかかわらず、それに気づかない相変わらず不機嫌な人がいます。置かれた状況を冷静に判断してプラス思考を貫けば、必ず良い方向に向かうのです。
 これは、数年前にアメリカで行われた医学的な実験データによっても証明されています。ある病院が手術中の麻酔患者を対象にして実験を試みました。
 実験の対象になった患者の数は80人。20人ずつ4つのグループに分けられ、それぞれの患者にイヤホンが装置され、あるメッセージが流されました。
 Aグループには「すぐに治りますよ」とか、「手術は必ず成功します」というプラス思考のメッセージが流されました。Bグループには、同じメッセージを患者のお気に入りのBGMとともに流しました。そしてCグループには、BGMだけ。最後のDグループには、全く何も聞かせませんでした。結果はどうだったでしょう?
 プラス思考のメッセージを流されたグループの入院期間は平均8・2日。一緒にBGMを流したグループも結果は同じでした。これに対してBGMしか流さなかったCグループと、何も聞かせなかったDグループは平均11・4日かかったのです。
 ここで、たとえば、「あなたは回復する見込みはありません」といったマイナスのメッセージを流したら、入院期間はもっと延びていたでしょう。もちろん人道的にそんな実験はできませんから、それに関する正確なデータはわかりません。
ただし、世間には無意識にマイナスのメッセージを患者に与えているお医者さんは案外多いのです。大きな手術をするときには、お医者さんはなんとしても患者さんを勇気づけるメッセージを伝え続けるべきです。それによって外科手術の成功率はずいぶん改善されるはずです。
 どんな状況にあっても、常にプラス思考を持ち続けるテクニックを身につけましょう。これこそ自己実現を達成するカギとなるのです。
 結論を急ぎましょう。マイナス思考をプラス思考に変更するのはテクニックです。そのテクニックを理解するだけで、マイナス思考は簡単にプラス思考に読み換えることができるのです。
 表に、仕事に関するセルフトークを否定的なものから肯定的なものに変更する具体例を示します。ぜひ参考にしてください。

 ジムレポート イプラスジム福岡

 平成16年9月にイプラスジムをオープンしたイプラスジム福岡です。
オープンに至ったきっかけは単純に親子で「自分自身が脳力開発トレーニングを受けたい!」という思いでした。
 始めは私・娘でトレーナーをと思っておりましたが、会員様と一緒にレッスンを受けておりましたら楽しくて楽しくて・・・・ 今では、娘がチーフトレーナーで会員様の脳力アップのお手伝いをし、私はマネージャーとして「イプラスジムの母」の様な存在になっております。
 会員の皆様の成果を感じるのは、やはり「想い方の変化」ですね、メンタル面が変わると全体の変化も早い様です。解りやすいのは、無料体験でよく頂く質問で「いつ位に右脳は開くのですか?」というお言葉です、ですが今ではその様な事は忘れてしまったのか??御自分の変化を心より楽しんでいらっしゃってます!
 今ジムの中では幸せが満ち溢れています、毎回会員様が「ただいま~」と言って幸せを持ってジムにいらして頂きもっと大きな幸せを感じながら「行ってきます!」と言ってお帰りになります。会員様から「ここに来るとホッとします」とか学生の子には「ここに来ると自分が向上していくのを感じる」「ここが、自分の居場所です!」と言って頂き、どんどんと素敵な優しい人達が増えて大きな力となっていくのを感じております。
 これから何処まで素晴らしい世界が広がっていくか、本当に楽しみです!!
 会員様共々、我々スタッフも進化し成長し続け、そして満ち溢れる満足感を共有する事がイプラスジム福岡の願いです。

イプラスジム福岡
マネージャー 中村浩子

 岸沢香織のイプラス体験記

今回は、定員いっぱいのクラスに潜入のため、みなさんの後ろから見学体験することに。
見学だからこそ、見えたこと・感じたことを私の心のつぶやきと共にお届けします。
では、試行錯誤の3回目レッスンをどうぞ!

◎ビジョントレーニング
まず、線の引いてある紙を手でまっすぐ切る作業をするとのこと。これは「集中力と両手のバランスの取り方がポイント」と、トレーナーさん。私も後ろでこっそり試してみました。頭ではポイントを理解しているのだけれど、指先が思ったことをやってくれない。結果、ギザギザ・ガタガタの紙切れが2枚・・・ 目と手と脳。何もかもがまだバラバラのようです。その後みなさんは、シンガンなどの小道具を使った目の体操を、軽快な音楽にあわせて元気に取り組んでおられました。音楽にあわせて楽しんでいるみなさんを見て「音楽の力」も脳に深く関わっているのかも?なんて勝手に分析していました。
◎メンタルトレーニング
「体の中の悪いものを吐き出すイメージで深呼吸をしましょう」と、少々疲れ気味の私にタイミングばっちりのトレーニング。トレーナーさんの声を聞きながら深呼吸しているはずが、途中から「どうすれば上手く深呼吸ができるか」と頭の中でぐるぐる考え始め、自分の世界に突入。今思えば、「深呼吸」をわざわざ考えてするなんて間違っているのでは?これからは、上手くできなくていいから「気持ちよく呼吸する」に切り替えよう。

◎右脳開発トレーニング
苦手課題の右脳開発トレーニング。でも、この日はトレーナーさんが、みなさんに質問していることを心の中でど誰にも注目されず、トレーナーさんに答えを聞かれることもない。だから、いつもよりリラックスできて、答えがひらめいたのだ。トレーニングは、間違っても、答えられなくても、誰にも怒られないのに・・・ 緊張しいの見栄っ張りなんだなぁ。
そういえば、私の日常は緊張で失敗することがたくさんある。そんなとき、リラックスできれば、どんくさい私でも、もうちょっとまともに見えるのではないだろうか?では、どうすれば、リラックスすることができるのだろう?日常生活に「見学」なんてない。うーん、ここから先はまだ考えつかない。あれ?右脳開発トレーニングで、メンタルトレーニングをしている気が・・・まあ、いいか。

◎脳波測定
いつもちょっと楽しみな脳波測定、見学体験だけれども測定させていただく。前回得た教訓どおり、好きなことを思い浮かべようとはりきって機械を装着。目をつぶって、イメージに浸ろうとしたら、お隣さんに「パソコン止まっていますよ」と笑顔で話しかけられ、固まる私。その後、何回チャレンジしても操作できない。あたふたしていたら、測定を終えた会員さんが、「このパソコンどうぞ。それ、調子よくないのよ」と軽やかに席を譲ってくれました。みなさん親切でよい方ばかり感謝。でも、小心者の私は、この小さな小さな事件に動揺してしまい、測 定結果はとんでもないものでした。

◎今日の収穫
教えてもらったこと・感じたことを、理解したいと自分なりに考え始めた私。本当のことは何もわかっていないだろう。でも、今まで知らなかったこと、思いつかなかったことに出会えるトレーニングはおもしろい。次回も、いろいろなことを発見して、たくさん吸収するぞ!

岸沢香織
会社員時代、社内報に書いたエッセイをほめられ、その気になって勢いでライターに。現在は、書評・インタビューなどを中心に活動中。