右脳って?脳波って?メンタルって?ビジョンって?何も知らない脳力未開発者がイプラスジムに潜入。そこで見たこと、聞いたこと、感じたことを赤裸々に綴る体当たりドタバタ体験記。
脳力開発の現場を誌上で大公開します。
緊張しながらも期待に胸を膨らませてやってきたイプラスジム。周りを見渡すと、パソコン・白板・みたこともない機械や道具がずらりと並んでいます。一緒にトレーニングを受けるみなさんは、トレーナーさんと冗談を交えながらなごやかな雰囲気。しかし、何が起こるか想像もつかない私はドキドキ最高潮、不安いっぱいです。
まずは、目や手・体を動かすことで動体視力などを向上させるビジョントレーニングをするとのこと。指やお手玉などを使って目を鍛える練習は無事にこなしたのですが、『シンガン』を使った訓練では、大騒ぎしてしまいました。『シンガン』とは、横2m縦1mぐらいのボードに、縦横等間隔にボタンがついている機械で、簡単にいうと「もぐらたたき」のボタンバーション。もぐらが穴から出てくるのでなく、ボタンに数字が表示されるのです。この3×3の9個のボタンに偶数が表示されたときだけボタンを押すのですが、これがとても難しい。0から8までの5個の数字だけを追えばいいのに、奇数をたたく、表示されている場所が探せないと散々。負けず嫌いの私は、「いやー、まてー、どこだっ、うりゃー」と気がついた時には叫んでいました。
さて、気をとりなおして、次のメンタルトレーニングへ進みます。リラックスを促す、深呼吸の練習をしました。ちで座ると、心地よい音楽が聞こえてきました。音楽に耳を傾けていると、トレーナーさんが深い温かい声で、深呼吸の仕方や気持ちのよいイメージ方法を説明してくれます。すると、手とお腹が温かくなりふわーとしたいい気分になり、眠りそうになってしまいました。これではトレーニングになっていないような気が‥次に映像を記憶する練習をしました。これは右脳を鍛えるトレーニングのようです。宝石やビールのカードを、トレーナーさんが読み上げながら素早くめくるのを覚え、カードをみて名前などを答えました。他にも記憶する練習をしたのですが、ほとんど覚えられません。目に焼き付けたと思ったのに、ひとつ思い出したらほかをすっかり忘れているのです。右脳どころか、自分の脳がちゃんとあるのかどうかさえ不安になったぐらいです。
最後はパソコンを使っての脳波測定。「すごい、TVで見たことあるかも」と大興奮の私は、隣の人を観察したり、鳥の声が聞こえるとキョロキョロしたり、不審者そのもの。結果は、当然のことながら、リラックス指数は低くストレス高めでした。リラックスを測定できることにとても驚きましたが、さらに「訓練すれば、常にリラックス状態でいることができますよ」のトレーナーさんの言葉には、驚きを通り越して疑いの視線を送ってしまいました。ごめんなさい。
はじめての体験は、これでおしまいです。興奮状態だったのであっという間でした。体験前は特殊な訓練をするのだと重く考えていましたが、実際は使いこなせていない自分の機能を、楽しく練習して身に付けるジムという印象に変わりました。今までとは違う視点でたくさんのことにチャレンジするのでわくわくします。楽しかったというのは続けてみたくなる最大の要因ということで、もうしばらく通ってみることにしました。次回はどんな失態をしでかすのやら‥ |