私たちの眼には、単にモノを見るだけではなく、広い視野の中から見ようとするものを素早く見つけ、奥行きや立体感のある映像として認識し、何を見ているかを理解した上で、体の反応につなげる役割があります。そのため、これらすべてが正しく働いて始めて「よく見える」と言えるのです。
(1) 情報を鮮明に見る=「感覚機能」
視力は重要な機能ですが、視力検査の結果が良くても、屈折異常などが隠れているようでは、安定した視力とは言えません。
(2) 情報を正確に集める=「運動機能」
さまざまな距離や方向から、多様に入力される光を正確に収集する機能です。
そのため、両眼はクルクルとよく動かなければならず、眼のピント合わせもスムースでなければなりません。また、眼が2つある以上、両眼のチームワークも重要ですから、ビジョンにおける運動機能とは、眼球運動、焦点合わせ機能、両眼のチームワークの3拍子が揃ってこそ高まるものと考えられます。
(3) 脳と連携して情報を処理する=「情報処理機能」
眼から入力される光の情報を分析したり、それに反応したり、また、記憶を整理したりする機能です。ここで重要なのは、他の感覚(聴覚・嗅覚・触覚・味覚・体性感覚など)との相互作用が備わっている点です。
以上、(1) (2) (3) の3つの機能がうまく嚙み合ってこそ、「理想のビジョン」を手に入れることができるのです。